夏書/げがき
夏書 三夏 |
夏経 |
夏安居(四月十六日から九十日間)の期間中、写経は大事な部門 で、これを夏書という。寺院に限らず、在家でも読経、写経を行 い、安居の終わる解夏を待って、先祖供養のため寺に納経する。 |
傾城の夏書やさしや仮の宿 | 其角 「桃の実」 | ||
月と日は男の手なる夏書かな | 太祇 「俳諧新選」 | ||
たもとして払ふ夏書の机かな | 蕪村 「新花摘」 | ||
たらちねのゆるさぬ恋の夏書かな | 几菫 「晋明集五稿」 | ||
夏書すやねみだれ髪をかき上げて | 蝶夢 「草根発句集」 | ||
人の為に枕しながら夏書かな | 大魯 「芦陰句選」 | ||
よそ目には夏書と見ゆる小窓哉 | 一茶 「新集」 | ||