阿蘭陀渡る/おらんだわたる
阿蘭陀渡る 仲春 |
紅毛渡る/オランダ渡り/オランダ下り/甲比丹渡る |
江戸時代、長崎・出島のオランダ商館長(カピタン)が毎春(後 に四〜五年ごと)江戸に来て、将軍に拝謁、貢ぎ物を献上した行 事。一六三七年の島原の乱以後、幕府の鎖国強化で来航が許され たのはオランダだけとなり、幕府にとってカピタンのもたらす事 物は貴重だったし、庶民にとっても一行の出府は注目の的であっ た。 |
阿蘭陀も花に来にけり馬に鞍 | 芭蕉 「俳諧曾我」 | ||