鷦鷯/みそさざい
鷦鷯 三冬 |
三十三才/冑蝶/巧婦鳥 |
スズメ目ミソサザイ科ミソサザイ属。縞模様の入った茶褐色の体 色で、全長は十センチ程度。尻尾を鋭角に上げる。平地や里に近 い山中に棲み、非繁殖期には民家にも入り込む。 |
笹垣のどちらに啼くぞみそさざい | 去来 「草刈笛」 | ||
夕ぐれや井戸から出たる鷦鷯 | 許六 「正風彦根躰」 | ||
身ひとつを里に来鳴くか鷦鷯 | 凡兆 「柞原」 | ||
足がろに竹の林やみそさざい | 惟然 「枯尾花」 | ||
夕暮れの篠のそよぎやみそさざい | 蓼太 「蓼太句集初編」 | ||
竹伐りの股くぐりけりみそさざい | 闌更 「三傑集」 | ||
積みかへる榾に敷かれなみそさざい | 樗堂 「萍窓集」 | ||
雪花をまぶたにつけてみそさざい | 梅室 「梅室家集」 |