探梅/たんばい
探梅 晩冬 |
梅探る/探梅行/春の便り |
春を待ちかねて、まだ冬のうちに早咲きの梅を求めて山野に入る こと。枯れ尽くした大地の中に春の兆しを探す心映えを尊ぶ。寒 気の残る山野を、一輪の梅を探し求める姿は、人生の真を追い続 ける心の旅にも似ている。 |
香を探る梅に蔵見る軒端哉 | 芭蕉 「笈の小文」 | ||
打ち寄りて花入探れ梅椿 | 芭蕉 「句兄弟」 | ||
探梅の人が覗きて井は古りぬ | 前田普羅 「新訂普羅句集」 | ||
大仏のうしろの山の梅探る | 長谷川櫂 「果実」 | ||