枯草(かれくさ)三冬 季語と歳時記 【子季語】 草枯る、草枯 【解説】 冬になって枯れた草のこと。枯草に覆われた野原をわたる風には、蕭条としたものがある。 【例句】 草枯れて狐の飛脚通りけり 蕪村「蓮華会集」 草枯れに雑炊すする樵夫かな 白雄「白雄句集」 いささかな草も枯れけり石の間 召波「春泥発句集」 枯草と一つ色なる小家かな 一茶「七番日記」 草枯や寺の名残の井戸一つ 正岡子規「季語別子規俳句集」