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正木ゆう子さん「くまモンと俳句」レポート

きごさいBASE 投稿日:2018年4月18日 作成者: dvx223272018年4月18日

4月15日(日)第14回「きごさい+」が神奈川近代文学館で開催された。講師は俳人の正木ゆう子さん。熊本大地震が起きたのは2年前の昨日、4月14日。まだまだ復興に時間がかかりそうな熊本城や人々の暮らしをテレビで見たばかりだったので、熊本出身の正木さんのお話はいっそう心に響いた。

☆熊本への愛

他県に比べ熊本県人は愛郷心が強いと言われており、確かにそうかもしれない、と正木さんの講座は始まった。お話を聞いていると、もちろん熊本の自然、風景への愛情も深いが、それより人や人との縁を大事に思い、熊本人の気質を誇りに思い、それが正木さんの愛郷心につながっているように思われた。まず取り上げられたのが、熊本出身の明治時代の人、上塚周平。

☆上塚周平は遠いブラジルで四千もの句を詠んだ

上塚周平は1876年(明治9年)熊本に生まれ、熊本五高(現熊本大学)から東京帝大を出たエリート。1908年、日本人移民事業でブラジルに渡り、その後定住し、困窮する移民のために生涯を捧げ「ブラジル移民の父」と称されている。一度も結婚せず、生涯四千もの句を詠んだ。

熊本五高在学中に、夏目漱石が教師として五高に赴任しており、周平は漱石の影響で俳句を始めたと思われる。正木さんは、エピソードを交えて周平の句を紹介してゆく。正直言って周平の句はあまり上手とも思えない。でも周平の心に寄り添うような正木さんの語り口に、次第に心が動かされていった。

移民船潮吹く鯨見て着きぬ
秋風や黍の中なる移民小屋
翅破れて胡蝶轍の水に浮く

ブラジルに着いたものの、移民事業はうまくいかず、引率者だった周平は移民たちに強く責められた。それでも逃げもせず、むしろ苦境に立ち向かう静かな決意さえ感じさせる。

大山羊に乗りて童や秋日和
繭の玉抱いて鼠立ち歩く
冬に湧く源遠き泉かな

何の気負いもなく淡々と大らかな句を詠んでいる。十年以上の苦闘の末、移民たちの生活が少し楽になった頃、まだあばら家に住んでいた周平に、「先生に新しい家を建ててあげたい。」と移民たちが申し出た。すると、周平は「それより橋をかけなさい、小学校を建てなさい。」と申し出を断ったという。熊本の人らしい、と正木さんはうれしそうにこのエピソードを語った。

苦闘の連続の人生でも、悲惨な出来事があっても、周平には常に俳句があった。名句を残したわけでも俳人として名を残したわけでもないが、俳句を詠み続けることで、苦難を乗り越え人々を救う力となったことだろう。1935年58歳で死去。2015年には遺徳を偲ぶ人たちによる80回忌法要が行われた。

周平はおそらくブラジルで初めて俳句を詠んだ人であった。現在ブラジルで俳句が盛んなのも周平が俳句の種を蒔いたからかもしれない。そして周平に俳句の種を蒔いたのは漱石であり、故郷熊本であった。俳句も人もつながっているのだ。

☆熊本大地震の俳句

 熊本日日新聞の俳句選者をしている正木さん。2年前の地震直後は投句数が減るだろうと思っていたが、まったく減らないことに驚いたという。余震が続き、車中生活を余儀なくされ、ハガキの購入もままならないと思われるのにたくさんの投句ハガキが届いた。しかも春のいきいきとした明るい季語の句が多かった。人は自然によって励まされ、俳句の中に自然や季語を取り込むことで生きる力を得ていることを実感したという。地震直後に投句された句がいくつか紹介された。

被災地となりて仰げば春の星
千回の余震に耐へてゐる新樹
おとろしかことでござした春の地震

自分も熊本の人も、熊本は安全なところと思い込んでいたが、震源地の近くに「なまず」という地名があるし、大鯰の神話や鯰を祀った神社もある。昔大きな地震があり、それは大鯰が暴れたせいだ、と伝えられたのかもしれない、とユーモアたっぷりに語った。「事実が神話になりそして文学になる」に一同大いに納得した。その後の句会で鯰の句が出たのは言うまでもない。

☆福島の子どもたち

東日本大震災の半年後から、原発被害に揺れる福島に通い、子どもたちに俳句を教えているとのこと。授業は、外を歩いて見つけたものを紙に書かせるところから始めるのだが、ある日、大雨で外に出られないとき、「一分間、目をつぶって心の中をみてみよう。心にうかんだことを紙に書いて。」という授業にしたそうだ。結果も上々だったが、何より、ぎゅっと目をつぶっている子どもたちの顔がかわいくて、その顔がまた見たくて、雨が降ってなくても、「一分間目をつぶって、」をやっているそうだ。正木さんはひとりひとりの心を抱きしめるように子どもたちに向き合っている。

その人の心に寄り添うように俳句を読み、自分の心に寄り添うように俳句を詠む。自分を励まし、自分を再生するための俳句があってもいい、と講座を聞いてあらためて思った。「一分間目をつぶって心の中をみてみよう」私もやってみよう。(葛西美津子記)

<句会報告>
*正木ゆう子選
【特選】
雨雲も青空もある桜かな        那珂侑子
ブラジルを詠み四千の蝶生るる     神谷宣行
花筏櫂をひらりと水面割る       平野恭子
二人静いつしか消えてしまひけり    那珂侑子
クラス替え背大きくて字の見えず    佐藤森惠
タワーの下大河のほとり桜餅      久根下豊子
ひとり居に椅子の四脚花曇       久根下豊子
蜂の巣を見つけ途方に暮れにけり    田中益美
【入選】
ブラジルは春の裏側移民船       西川遊歩
散歩する犬も進まぬ春嵐        田中益美
沖を見る一人となりし花疲       岩田陽一
父からの長き手紙や鳥帰る       山中澄江
とつとつと水俣語り花馬酔木      吉安とも子
あらためて仕上げの畦や塗りに塗る   園田靖彦
てふてふとてくてくとゆくひとり野に  山中澄江
大いなる干潟にひとりひとりかな    飛岡光枝
朝寝から覚めずともよし大鯰      葛西美津子
芽吹たり父祖七代の柏かな       藤倉桂
ファインダー越しに佐保姫よく笑ふ   藤井祐喜
新年度かかとそろえる心かな      佐藤森惠
地震あとのくまモンの意地木々芽ぐむ  片山ひろし
きざはしに野の花置きぬ仏生会     山本恵子
春眠の鯰起こすな起こすなよ      飛岡光枝
獣めく萼脱ぎ白蓮咲きそむる      久根下豊子
連弾の音ゆづりあふ朧の夜       岩田陽一
延び縮みのつしのつしと蚕かな     園田靖彦

*長谷川櫂選
【特選】
青々と俳句のそよぐ芭蕉林       飛岡光枝
一基一基三十万個城遅日        鈴木伊豆山
ブラジルを詠み四千の蝶生るる     神谷宣行
昔とは色なき時間亀の鳴く       片山ひろし
二人静いつしか消えてしまひけり    那珂侑子
ふるさとは帰れぬところ春の空     趙栄順
通るたび藤房いとし掌に        那珂侑子
ブラジルの空も大きな春の月      葛西美津子
熊本にありし俳句の種袋        野島正則
おほぞらにまなかひに花吹雪かな    正木ゆう子
【入選】
桜しべ払ひて母を座らする       金澤道子
恋文の灰を埋めし丘に蝶        磯田佐多子
美しきばら園といふ薔薇の檻      上田雅子
ブラジルに俳句の花の種蒔けり     趙栄順
俳句にも移民のこころ花曇       片山ひろし
朝寝から覚めずともよし大鯰      葛西美津子
真青なる空へ石積むさくらかな     神谷宣行
春眠の鯰起こすな起こすなよ      飛岡光枝
復元の鯱天に柏餅           鈴木伊豆山
春の海夢をみてゐるヨットかな     藤倉桂

◆ 選者の一句
おほぞらにまなかひに花吹雪かな    正木ゆう子
大鯰ここに鎮まる日永かな       長谷川櫂

5月5日「HAIKU+今何が問題か」

きごさいBASE 投稿日:2018年4月2日 作成者: dvx223272018年4月2日

批評が絶滅してしまった現在の俳句。きごさいは俳句の批評を復活させるために5月5日「HAIKU+今何が問題か」を開催します。

毎回「俳句で今何が問題か」をメインテーマに気鋭の俳人数人が15分のショートスピーチをします。初回のスピーカーは下記の4氏。スピーチごとに質疑応答を行います。

なお「HAIKU+」は「シンポジウム」ではありません。スピーカーの提示した問題について、参加したみなさんがそれぞれ考える機会にしてください。

    +

日 時:5月5日(土・こどもの日)14:30~16:30(14:10受付開始)
会 場:神奈川近代文学館・中会議室(横浜市、港の見える丘公園、みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口から徒歩10分)http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
テーマ:俳句で今何が問題か
参加費:2,000円(当日受付)
申し込み:きごさいホームページから、あるいは事務局に電話、ファクシミリでお申し込みください。「お問い合せ」からも申し込めます。HAIKU+に参加希望と記入してください。TEL&FAX 0256-64-8333。申込みなしの当日参加もできます。

    +

講演者(50音順)
阪西敦子(さかにし・あつこ)1977年生まれ。7歳より「ホトトギス」生徒・児童の部へ投句を開始。「ホトトギス」同人、「円虹」所属。
籠の影纏ふ卵や夏近し
木はオリーブ夏雲のいづこより
金魚揺れべつの金魚の現れし

鴇田智哉(ときた・ともや)1969年生まれ。結社「魚座」「雲」その後無所属。同人誌「オルガン」創刊参加。句集に「こゑふたつ」「凧と円柱」。
かげろふを川向うから来て坐る
うすぐらいバスは鯨を食べにゆく
回るほど後ろの見えてくる疾さ

西村麒麟(にしむら・きりん)1983年生まれ。「古志」同人。句集に「鶉」「鴨」。
灯を提げて人美しき祭かな
手を舐めて脚舐めて蟻働かず
どの鴨も一回りする流れあり  

マブソン青眼(まぶそん・せいがん)1968年、フランス生まれ。俳人、比較文学者、「檻の俳句館」館主。
放射状に爆発つづくさくらかな
ばら提げて独裁国家通りけり
平和なり牛のまだらに陽の斑あり

インタヴュアー:長谷川櫂(はせがわ・かい)

『歳時記学』10号が出ました

きごさいBASE 投稿日:2018年3月19日 作成者: dvx223272018年3月19日

購読を希望される方は、郵便番号住所氏名を明記して右サイドのお問い合せから「10号購読希望」とお申し込みください。下記の口座に1500円が振り込まれたのち冊子を発送いたします。
振込口座-ゆうちょ銀行 〇五九支店 当座 0059738 エヌピーオーホウジンキゴトサイジキノカイ

*

特集 名句のできる季語、できない季語

名句の条件 藤英樹
名句のできる季語 季語と歳時記の会編
名句のできない季語 季語と歳時記の会編
名句のできる季語とは 石塚直子
季語のいのちが句のいのち 川村玲子
季語と名句 西村麒麟
名句の条件~なぜ名句ができないか 藤原智子
歳時記からみる名句の数 前田茉莉子
季語とこころの距離 三玉一郎
季語にあるイメージのはなし 森凛柚

植物季語の科学的見解 その三 藤吉正明

日本の暦 二〇一八年度版 季語と歳時記の会編

正木ゆう子さん「くまモンと俳句」

きごさいBASE 投稿日:2018年3月17日 作成者: dvx223272018年3月17日

次回、第14回きごさい+は、4月15日(日)いつもの神奈川近代文学館で開きます。講師は俳人の正木ゆう子さん。正木さんのお生まれは熊本。ふるさとのお話、俳句のお話をたっぷりうかがいます。ぜひ春爛漫の横浜にお出かけください。

演 題:くまモンと俳句             
講 師:正木ゆう子(まさきゆうこ)
プロフィール:俳人。読売新聞俳壇選者。角川俳句賞選考委員。1952年、熊本県生まれ。御茶ノ水女子大学卒業。広告会社でコピーライターとして勤務後、結婚。1986年、第一句集「水晶体」を発刊。第三句集「静かな海」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。第五句集「羽羽」で蛇笏賞受賞。 

講師のひと言:長谷川櫂さんと私のふるさと熊本は、俳句の盛んな土地柄です。いくつかの要素を拾い上げながら、熊本のことをお話しできたらと思います。

日 時:2018年4月15日(日)13:30〜16:30(開場13:10 講座13:30~14:30 句会14:50~16:30)
会 場:神奈川近代文学館・中会議室(横浜市、港の見える丘公園) 〒231-0862 横浜市中区山手町110 TEL045-622-6666 みなとみらい線元町・中華街駅6番出口から徒歩10分 http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
句 会:当季雑詠5句(選者=正木ゆう子、長谷川櫂)投句締切 14:50 句会の参加は自由です。

参加費:きごさい正会員1,000円、非会員2,000円 
申し込み:きごさいホームページの申し込み欄から、あるいはきごさい事務局に電話、ファクシミリでお申し込みください。TEL&FAX0256-64-8333 申込みなしの当日参加もできます。

4月7日、吉野山で山桜植樹会

きごさいBASE 投稿日:2018年3月17日 作成者: dvx223272018年3月17日

山桜植樹会、今年は奈良県吉野山の櫻花壇のご好意により、櫻花壇の前に山桜と紅枝垂れを1本ずつ植樹します。植樹会は4月7日(土)午後3時から、櫻花壇で行います。

桜の写真、送ってください

きごさいBASE 投稿日:2018年3月17日 作成者: dvx223272018年3月17日

桜の季節。きごさいがこれまで植樹した各地の山桜の開花した写真、お近くの方は送ってください。
・新潟県加茂市の双璧寺
・韓国仁川市、仁荷大学キャンパス
・熊本保険科学大学キャンパス
・香川県さぬき市、志度寺
・東京都大田区、せせらぎ公園
・東京都小平市
・長崎県大村市、ハウステンボス
・江東区役所前

第7回きごさい全国小中学生俳句大会 表彰式開催

きごさいBASE 投稿日:2018年3月15日 作成者: dvx223272025年9月28日

NPO法人「季語と歳時記の会」が、小・中学生への俳句普及のために俳句大会をスタートさせたのは、2012年。3年前からは教育現場に立つ先生方のグループである「日本学校俳句研究会」との共同主催で、大会を開催している。第7回大会は、2017年11月末締切りの応募総数24550句、大会参加校数は、104校。句数、学校数共に昨年より大幅に増加した。
第7回大会の優秀作の表彰式は、3月11日(日)14:00〰 横浜の港の見える丘公園にある神奈川県立近代文学館のホールにて行われた。会場は、満席の大盛況!
今年の司会は、日本学校俳句研究会の下山桃子先生。日野市立仲田小学校の1年生を担任されている。表彰式にふさわしい、落ち着いた良く通る声での進行が好評だった。

◆一人一人壇上で表彰される
まず、大会実行委員長の小山正見先生が挨拶に立ち、会場に向かって「今日表彰を受ける君たちは、100人に1人の確率で選ばれたのです。スゴイことです!」と言って、開会を宣言した。俳句大会の選者、長谷川櫂(季語歳代表・俳人)、高田正子(俳人)、小山正見(日本学校俳句研究会)の三氏が紹介され、表彰式に移った。
まず、日本学校俳句研究会が選ぶ30句の選に入った人から呼ばれ、次に各選者が選んだ佳作、入選、特選の順に名前が読み上げられ、壇上で実行委員長より賞状と賞品が授与された。家族の方々の賞状授与の瞬間を一生懸命撮影する姿が、印象的であった。
そして最後に、今年の大賞の3人、小泉香太君(小4)、松枝愁君(小6)、福田幸純君(中2)が、一段と大きな拍手を浴びて表彰を受け、舞台に並んで、それぞれの句が出来た時の様子や気持や発想などを簡潔に語ってくれた。

太陽の大きな空をつばめまう 小泉香太(八王子市立みなみの君田小学校)

おにごっこ今日も一日白い息 松枝愁(江東区立越中島小学校)

山びこを返してくれた夏の山 福田幸純(お茶の水女子付属中学校)

◆小学生のときに朝日俳壇にデビューした、小林凛さん登場!
若き俳人、小林凛さんが「ぜひ、この大会の表彰式を見学したい!」と希望して、大阪から参加された。NHKが、小林さんの番組を制作中で、会場には参加者のみなさんの了承を取ってカメラが入っていた。小林凛さんは、現在は高校1年生(16歳)だが、小学校の4年生(9歳)の時に朝日俳壇に投句し、以下の紅葉の句が長谷川櫂選に入った。

紅葉で神が染めたる天地かな 凛(9歳)

その後も、長谷川選ばかりでなく、金子兜太選にも入り、小学生俳人として話題になり、句集「ランドセル俳人の五・七・五」が出版された(現在、第二句集「冬の薔薇立ち向かうこと恐れずに」も発売中)。季語と歳時記の会が編集した『こども歳時記』(小学館刊)にも小林さんの作品が、数多く例句として掲載されている。その歳時記の編集者でもあった飛岡光枝季語歳理事が、9歳から最近作までの8句を取り上げて、壇上でインタビューを行った。

◆選者による講評、学校賞、記念撮影
会場に受賞作の句が映し出されて、長谷川櫂代表が進行役を務め、高田正子、小山正見の選者加えて、学校俳句研究会の山本新先生の4人が、壇上から作品の講評を行った。優れた発想や表現が次々に受賞作品を見ながら、コメントが続く。とくに子供ならではのものの捉え方、感じ方などについて具体的に語られ、「いい小中学生俳句」のポイントが分かりやすく伝えられた。
今年の学校賞は、小学校の部=江東区立第二亀戸小学校、中学校の部=八王子みなみ野中学校が受賞。第二亀戸小学校の校長の安田照雄先生は「俳句に力を入れているわが校にとって受賞はたいへん励みになります。明朝、全校生徒にこの喜びを伝えたい」と喜びを語った。
会場に中学校の先生のための雑誌「ことばの学び」(三省堂刊)の編集者が訪れて、表彰式の様子を取材。大賞受賞者の福田幸純君のインタビューの申し込みがあり、本人の了承を得てイベント終了後、実現した。
最後に、選者の先生方と受賞者が舞台に上がり、にぎやかに記念撮影を行い解散した。
(協賛:小学館、開明、学研プラス / 文:西川遊歩(季語歳副代表)写真:松本芳明(日本学校俳句研究会幹事))


第七回きごさい小中学生俳句大会入賞者

【大賞】
太陽の大きな空をつばめまう 八王子市立みなみ野君田小学校 小4小泉香太
おにごっこ今日も一日白い息 江東区立越中島小学校 小6松枝 愁
山びこを返してくれた夏の山 お茶の水女子大学附属中学校 中2福田幸純

小山 正見 選
【特選】
おにごっこ今日も一日白い息 江東区立越中島小学校 小6松枝 愁
いとこきて麦わら帽子庭走る 八王子市立みなみ野中学校 中2佐藤梨乙
シャボン玉出て来た泡を消す遊び 足立区立扇小学校 小6須賀朝陽
秋の空子どもれっしゃですすむ坂 飛騨市立河合小学校 小3岩田真弥
いちょうちる雨の一つぶのせながら 江東区立八名川小学校 小2石川颯人
【入選】
片方のくつした春の旅に出る 江東区立第二砂町中学校 中2渥美彩花
ハロウィンのおばけといっしょにタタンのタ 江東区立第二亀戸小学校 小2大橋実莉
秋夕焼みんな持ってる鳩サブレ 八王子市立みなみ野中学校 中2小亀輝
秋空に西塔東塔背伸びする 静岡市立清水第七中学校 中3浅井桃花
すいか割りやった当たったぼう折れた 江東区立第二亀戸小学校 小6藤田拓海
母が編むマフラー倍の温かさ 静岡市立賤機中学校 中1松永美里
梨届く祖母へ電話は久しぶり 八王子市立みなみ野中学校 中2三木百々葉
大夕焼悩みなんてと友は言う 水戸市立第二中学校 中1佐川瑚子
風車回り方とか風しだい 足立区立扇小学校 小6針谷日向
冬の朝えんとつみたいな僕の口 江東区立第二大島中学校 中1松山季生
宿題をしようと思うとせみがなく 土佐市立高岡第一小学校 小6中平優月
冬の空奥行きのない白い空 江東区立東陽中学校 中3佐藤和泉
さかあがりみんなさかさま小春の日 江東区立扇橋小学校 小2岡本結衣
知らなくて父に豆なげ鬼退治 岩泉町立岩泉中学校 中3菊池風花
【佳作】
風船のようにいっぱい空気すう 袋井市立周南中学校 中1松浦幸美
背のびして地蔵と話す曼殊沙華 八王子市立みなみ野中学校 中2髙尾怜那
秋日和あそびにさそってほしいけど 品川区立後地小学校 小4秋山愛花
リニアから木枯らしこえるほどの風 江東区立元加賀小学校 小3佐藤光
数えても数えきれない鰯雲 江東区立平久小学校 小5伊東なずな
雨あがり夏の蝶飛ぶ京の町 荒川区立尾久八幡中学校 中3小林海斗
大晦日この日はふとんの定休日 江東区立元加賀小学校 小4山川幸真
つまさきでけったどんぐりカーブした品川区立後地小学校 小3亀田優希
アカペラの校歌声張る四月かな 静岡市立清水第七中学校 中1木村花菜
イントロはカルメンのよう紅いバラ 静岡市立清水第七中学校 中2望月空
けしごむがそらをけしてる十一月 江東区立越中島小学校 小2松島千紘
十五夜をシールのようにはがしたよ 八王子市立みなみ野中学校 中2野村寧々
秋ぐもりとことこ歩くくじゃくかな 川崎市立久本小学校 小4加藤司
かたつむり個人的にはかなり好き 足立区立扇小学校 小6竹内一臣
はちまきを勇気に変えた運動会 文京区立本郷小学校 小4吉方里緒子
あさがおは七つ七さいたんじょうび 高岡市立伏木小学校 小1奥村周平
えがおよりおおきなすいかまるかじり 江東区立越中島小学校 小1川さきゆい
大玉に一回さわれた運動会 江東区立深川小学校 小4梅沢智大
夏終わりきずがふえたね一輪車 菅生初等学校 小4滝島綺華
着膨れや影法師まですもうとり 江東区立明治小学校 小5柳笑佳


高田 正子 選
【特選】
たいふうでくるくるまわるあめのつぶ 江東区立第二亀戸小学校 小1川野慧
お日さまのにおいぷんぷん夏の草 土佐市立高岡第一小学校 小6川澤歩佳
秋の風私のかげでふるえてる 墨田区立小梅小学校 小6宮澤絢音
太陽の大きな空をつばめまう 八王子市立みなみ野君田小学校 小4小泉香太
ポケットにリップクリーム冬来る 八王子市立みなみ野中学校 中2藤井啓輔
【入選】
空高しトランペットの息のよう 江東区立豊洲北小学校 小5端村友陽
片方のくつした春の旅に出る 江東区立第二砂町中学校 中2渥美彩花
梅雨どきのアスファルトの濡れた匂い 江東区立第二砂町中学校 中2多田薫子
えん天下一きゅうにゅうこんストライク 江東区立深川小学校 小3中谷友星
ゆきかいておばあちゃんのあるくみち 江東区立越中島小学校 小2西濱真心
おはようの中に小さな冬来たる 八王子市立みなみ野中学校 中2山﨑菜々美
マフラーを巻き直したい待ち合わせ 江東区立深川小学校 小6菊本瑞希
おひさまにアイスはんぶん食べられた 洗足学園中学校 中3岩見真琴
オレンジの夕日で焼いた秋刀魚かな 江東区立八名川小学校 小5佐伯朋海
青りんごまるかじりして本を読む 土佐市立高岡第一小学校 小6広沢櫂士
あかとんぼおなじところをとびまわる 江東区立第二亀戸小学校 小2鎌田唯央
小春日に父とでかけるそこらへん 港区立お台場学園港陽小学校 小4北村凜太朗
関ケ原すすきがゆれているだけの 高岡市立伏木小学校 小3牧野了
父がむく少しいびつな今日の梨 江東区立東陽中学校 中2枝川夏実
家の中こおろぎがいておこってる 江東区立東雲小学校 小5梅澤賢正
【佳作】
ゆうやけの光にそって歩いてる 江東区立元加賀小学校 小2久能凜
心臓にドカンとひびく花火音 土佐市立高岡第一小学校 小6中村帆花
獅子岩が笑顔に見える秋日和 品川区立後地小学校 小6永井瀬奈
神さまが星をこぼして天の川 名取市立第一中学校 中3安田圭織
たいやきにいのちふきこむ店員さん 江東区立第一亀戸小学校 小4松本獅叶
虫の音に返事をもらう独り言 立直方市立植木中学校 中3大和愛子
ともだちとぐりこでかえるあきのゆう 日野市立仲田小学校 小1すず木ゆめか
おきたときゆかがつめたいあきのあさ 日野市立仲田小学校 小1村上さわ
春の風一年生をおしていく 土佐市立高岡第一小学校 小6山西由起
秋風や僕の心もすきとおる 江東区立扇橋小学校 小6岡田陸
まんじゅしゃげそこだけポンと爆発か 江東区立数矢小学校 小6林華香
一つだけちがう色したさつまいも 江東区立扇橋小学校 小2鈴木麻央
目の前の夕日に当たるとんぼかな 江東区立第四砂町小学校 小6鈴木大智
秋日和鉄琴の音風になる 江東区立深川小学校 小4三上陽咲
寒い朝こたつにはもうねこがいる 江東区立平久小学校 小5伊藤菊
冬の空奥行きのない白い空 江東区立東陽中学校 中3佐藤和泉
たいふうのつぎの日メリーゴーランド 恵那市立串原小学校 小2三宅リディア
天高し試合終了告げる笛 八王子市立みなみ野中学校 中2中村美波
文化の日青空に書く指手紙 江東区立第六砂町小学校 小5柴田優陽


長谷川 櫂 選
【特選】
世界中たびしているのはいわし雲 江東区立東雲小学校 小4堀真聡
山びこを返してくれた夏の山 お茶の水女子大学附属中学校 中2福田幸純
赤蜻蛉ばけつのふちでひと休み 江戸川区立東小松小学校 小4市川智也
図書室の本も今日から夏休み 静岡市立清水第七中学校 中3目黒裕也
もう一度やり直したい夏休み 京都女子大付属小学校 小5淺田帆乃花
【入選】
あきの夜本の中に僕がいる 日野市立夢が丘小学校 小6宮原英翔
友達のそのうち一人はいわし雲 江東区立東雲小学校 小4石附海音
朝のきり山がみんなでかくれんぼ 東広島市立三永小学校 小3平川渚彩
冬の朝私はふとんの恋人だ 江東区立第二大島中学校 中1井上陽子
上ばきが家出をしたよ冬うらら 江東区立越中島小学校 小2高瀬創吉
どんぐりのかおにポツンと雨がふる 江東区立八名川小学校 小2荒井琥珀
きんぎょさんえさをあげたらたちおよぎ 高岡市立伏木小学校 小1川原優梨花
まえばがないとうもろこしをたべている 高岡市立伏木小学校 小1江川揮月
秋の空アオサギがとぶ五時間目 多摩市立多摩第一小学校 小3大森か月
宿題も部屋も片付けた花冷 江東区立深川第七中学校 中3石渡沙妃
目玉焼きつついたような秋夕焼け 直方市立植木中学校 中2草野朱里
うろこ雲空にはじけるポップコーン 菅生初等学校 小6黒川瑞生
おひさまにアイスはんぶん食べられた 洗足学園中学校 中3岩見真琴
かき氷中に入って泳ぎたい 京都女子大付属小学校 小4法水翔天
【佳作】
夏終る宿題全力三日間 江戸川区立北小岩小学校 小3荒木優希
ふゆのあさふとんがわたしをはなさない 江東区立第一亀戸小学校 小4許玲暁
道ばたにぎんなん一つさびしそう 千代田区立千代田小学校 小5髙橋風佳
クリスマスみんなの鼻もトナカイだ 江東区立第二亀戸中学校 中2山下亜音
かまきりをかわいがるのがひとくろう 酒々井町立酒々井小学校 小2島田隼杜
誰一人いない教室木の葉散る 江東区立深川第七中学校 中3渡部柚乃
胡桃わり思い出いっぱいつまってる 江東区立東雲小学校 小6村上寧
運動会一人ずれてるこてき隊 文京区立本郷小学校 小5益田侑奈
いてててて木の実のスカイダイビング 江東区立元加賀小学校 小4井上眞那
息白し服を着ている子犬たち 静岡市立賤機中学校 中1田中菜々美
たい風は空にうかんだせん風き 日野市立南平小学校 小2齋藤俊太郎
凩に勇気をもらい登校す 足立区立中川北小学校 小5七尾香澄
人々の足あと残して山眠る 静岡市立賤機中学校 中1松永康汰
新しい友達二人できた夏 江東区立越中島小学校 小4小林凛々子
教室が広く感じる冬の朝 江東区立扇橋小学校 小3上野学
夏合宿ヒット二本とサードゴロ 大田区立高畑小学校 小5鈴木悠鷹
目覚ましがみんみん蝉に変わったよ 江東区立越中島小学校 小5堀内愛夏
新しいてっぱんで焼いた秋さんま 足立区立鹿浜第一小学校 小5笹森皐月
雪降れば学校中が大さわぎ 日野市立仲田小学校 小5阿部花音


日本学校俳句研究会が選ぶ三〇句
片方のくつした春の旅に出る 江東区立第二砂町中学校 中2渥美彩花
先生が見せびらかしたかぶと虫 大分市立明治小学校 小6吉村知華
ボタン付け終わってほっと小春かな 江東区立明治小学校 小5岡田結
冬に入るクリーニングのタグはずす 八王子市立みなみ野中学校 中2金子愛里
かくれんぼバッタとくさはおなじいろ 江東区立有明小学校 小4羽形海渡
ともだちとぐりこでかえるあきのゆう 日野市立仲田小学校 小1すず木ゆめか
おじさんのひつぎをおくるあせのぼく 京都女子大付属小学校 小1植木政成
はりかえた障子を猫がねらってる 静岡市立賤機中学校 中1石川夏芽
夏空へひと息ついて上げる騎馬 江東区立第六砂町小学校 小6淺野葉音
江東区東西南北薄紅葉 江東区立深川第七中学校 中3千田銀汰
アカペラの校歌声張る四月かな 静岡市立清水第七中学校 中1木村花菜
おはようの中に小さな冬来たる 八王子市立みなみ野中学校 中2山﨑菜々美
マフラーを巻き直したい待ち合わせ 江東区立深川小学校 小6菊本瑞希
大夕焼悩みなんてと友は言う 水戸市立第二中学校 中1佐川瑚子
こがらしのパワーで学校もうついた 江東区立元加賀小学校 小2菅宮柚希
七五三おしゃれをしているパパとママ 江東区立扇橋小学校 小2松本智名
じっちゃんに手紙書こかな文化の日 江東区立第六砂町小学校 小5石川大喜
怪獣になったつもりで霜を踏む 静岡市立賤機中学校 中1狩野雄多
雪だるまさいごににんじんつよくつけ 恵那市立串原小学校 小2石はら青海
夏休み青春ばっかしてらんない 袋井市立周南中学校 中1黒木葉奈
体操着毎日洗濯夏来る 江東区立深川第七中学校 中3木村仁
木枯らしや雀集まる小学校 足立区立中川北小学校 小5石嵜匠
ひょうたんを十ぽんたててボーリング 江東区立扇橋小学校 小1ながたこうき
よう来たなばあちゃんの声せみの声 京都女子大付属小学校 小4安部暖乃
じっくりと多項式解く蝸牛 長崎市立滑石中学校 中3笹田健斗
僕たちと論語音読してる蝉 静岡市立清水第七中学校 中3岡村祥伍
夕やけはパソコンみたいにシャットダウン 江東区立深川小学校 小4上林莉瑚
凩や空だけ見える保健室 足立区立中川北小学校 小5川口将輝
たすけなきゃばったがありにはこばれる 京都女子大付属小学校 小1加藤汐莉
父がむく少しいびつな今日の梨 江東区立東陽中学校 中2枝川夏実

植樹した桜の写真、送ってください

きごさいBASE 投稿日:2018年3月14日 作成者: dvx223272018年3月14日

桜の季節。きごさいがこれまで植樹した各地の山桜の開花した写真、お近くの方は送ってください。
・新潟県加茂市の双璧寺
・韓国仁川市、仁荷大学キャンパス
・熊本保険科学大学キャンパス
・香川県さぬき市、志度寺
・東京都大田区、せせらぎ公園
・東京都小平市
・長崎県大村市、ハウステンボス
・江東区役所前

4月7日、吉野山で山桜植樹会

きごさいBASE 投稿日:2018年3月1日 作成者: dvx223272018年3月1日

山桜植樹会、今年は奈良県吉野山の櫻花壇のご好意により、櫻花壇の前に山桜と紅枝垂れを1本ずつ植樹します。植樹会は4月7日(土)午後3時から、櫻花壇で行います。

きごさい+「くまモンと俳句」のご案内

きごさいBASE 投稿日:2018年2月22日 作成者: dvx223272025年9月28日

次回、第14回きごさい+は、4月15日(日)いつもの神奈川近代文学館で開きます。講師は俳人の正木ゆう子さん。正木さんのお生まれは熊本。ふるさとのお話、俳句のお話をたっぷりうかがいます。ぜひ春爛漫の横浜にお出かけください。

演 題:くまモンと俳句             
講 師:正木ゆう子(まさきゆうこ)
プロフィール:俳人。読売新聞俳壇選者。角川俳句賞選考委員。1952年、熊本県生まれ。御茶ノ水女子大学卒業。広告会社でコピーライターとして勤務後、結婚。1986年、第一句集「水晶体」を発刊。第三句集「静かな海」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。第五句集「羽羽」で蛇笏賞受賞。 

講師のひと言:長谷川櫂さんと私のふるさと熊本は、俳句の盛んな土地柄です。いくつかの要素を拾い上げながら、熊本のことをお話しできたらと思います。

日 時:2018年4月15日(日)13:30〜16:30(開場13:10 講座13:30~14:30 句会14:50~16:30)
会 場:神奈川近代文学館・中会議室(横浜市、港の見える丘公園) 〒231-0862 横浜市中区山手町110 TEL045-622-6666 みなとみらい線元町・中華街駅6番出口から徒歩10分 http://www.kanabun.or.jp/guidance/access/
句 会:当季雑詠5句(選者=正木ゆう子、長谷川櫂)投句締切 14:50 句会の参加は自由です。

参加費:きごさい正会員1,000円、非会員2,000円 
申し込み:きごさいホームページの申し込み欄から、あるいはきごさい事務局に電話、ファクシミリでお申し込みください。TEL&FAX0256-64-8333 申込みなしの当日参加もできます。

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『大人も読みたい こども歳時記』(10刷)
長谷川櫂監修 季語と歳時記の会編著
小学館
1,600+税
2014年3月刊行


『花のテラスで Ⅱ』
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『花のテラスで』
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1,900+税
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