【大賞】
ブランコに身をまかせたら花吹雪
江東区立数矢小学校五年 市川愛莉
【学校賞】
東京都江東東区立第二亀戸小学校
【奨励賞】
大分県大分市立大在小学校
東京都江戸川区立松江第二中学校
小山正見選
【特 選】
はじっこではえほうだいのねこじゃらし
東京都江東区立第二亀戸小学校四年 金井慧
ねこじらしは勢いのある植物だ夏のうちから生え始めぐんぐんと広がるしかし広場や校庭の真ん中には生えない反対にはじこはねこじらしの天下だこれは一つの発見かもしれない。
高跳びで最後の秋を飛びこえる
東京都江東区立東砂小学校六年 城戸秀真
六年生最高学年で迎えた秋だろう最後の陸上競技会だバに向かてスタトを切る未来へ向けてのジンプだバを超えられるか秋の澄み切た空が目に映る。
ブランコに身をまかせたら花吹雪
東京都江東区立数矢小学校五年 市川愛莉
一瞬この句が目に飛び込んできた美しい光景だそうかブランコに身を任せると花吹雪になるのだまるで魔法のようではないか何かをすると何かが起こる花吹雪は奇跡だ未来は奇跡に満ちている。
【入 選】
母の日にてれくさくてもわたす花 高知県土佐市立高岡第一小学校四年 井上紗瑚
ぬけがらの数だけ夏の声になる 東京都江東区立第二大島中学校一年 髙井翼冴
あきの町中央線でかけぬける 東京都杉並区立東田小学校六年 江口華生
清水の舞台の上で夏を見る 東京都足立区立花畑中学校三年 木村美月
夕やけが体の中にしみていく 東京都江東区立数矢小学校三年 阿部希美
冬が来る一人はいるぞ半ズボン 東京都江東区立数矢小学校四年 長尾時暉
文化の日とにかく分厚い玉子焼き東京都江東区立第六砂町小学校六年橋本壮史
【佳 作】
神無月だれの物でもない広場 神奈川県川崎市立住吉小学校三年 中藤千晴
赤とんぼ人差し指を通り過ぎ 東京都江東区立越中島小学校六年 山田咲
あきのあめぞうがめのそりあるいてる 東京都江東区立第二亀戸小学校一年 前田佳穂
虹が出てすごいすごいとひとりごと 高知県土佐市立高岡第一小学校六年 片山輝将
きなこパン歯がぬけそうな冬の朝 東京都江東区立浅間竪川小学校三年 石坂大和
髙田正子選
【特 選】
りかしつに目高がいるよ生まれてた
東京都立立川国際中等教育学校附属小学校二年 亀﨑梨那
理科室の水槽を毎日のぞいていたのでしうそして今日卵がかえて小さな小さな目高が泳ぎ回ているのを発見急いで友だちや先生に知らせに行きましたその時のことばがそのまま詩のことばでしたね。
渡り鳥未来の風が吹いてくる
大分県大分市立大在小学校六年 松本未緒
遠い北の国から鳥が渡てきます何か未知のものを連れてくるようだ と思たのでしうか 鳥のふるさと北国の風は過去その翼が起こす風は現在そうしてここへは未来の風を連れてくるという発想がすばらしいです。
ずぶぬれになてもにじをわたりたい
群馬県高崎市立城東小学校四年 佐藤友哉
雨あがりなどに太陽と反対側の空にかかるのがにじ 見つけるとうれしくなて渡てみたい足はどこにあるのかと思います作者はさらにずぶぬれになてもと強く願いました ずぶぬれこの発想がすばらしいです。
【入 選】
みやこじま海からみたんだ天の川 東京都江東区立第二亀戸小学校四年 大沢遥斗
一夜だけ町が明るい夏祭り 東京都江戸川区立松江第二中学校三年 山中美空
ひまわりは手を振るように揺れている 兵庫県南あわじ市立志知小学校六年 宮本旺育
堂々と死んで動かぬかぶと虫 大分県大分市立大在小学校六年 太田美結
夕焼けをタチしている鬼ごこ 大分県大分市立大在小学校 六年 梅木琉莉
のどすべる花の香りやラ・フランス 東京都江東区立深川小学校五年 神戸瑛吉
みのむしのすがたになりてねむるよる 神奈川県大磯町立大磯小学校四年 宇野美咲
【佳 作】
終戦日最後に一つかげおくり 東京都八王子市立長房中学校三年 加藤遼
Q生きている?Qもしやまだ飛ぶ?A蝉次第 東京都渋谷教育学園渋谷中学校二年 横田瑛
スイカ食う僕の姿はカバみたい 香川県三豊市立詫間中学校三年 森瑛太
保健室のベドの白さ冬日和 東京都中央区立月島第一小学校五年 前田美波
チューリップ地面に虹が咲いていく 東京都豊島区立池袋本町小学校六年 江藤千夏
飛岡光枝選
【特 選】
ずぶぬれになてもにじをわたりたい
群馬県高崎市立城東小学校四年 佐藤友哉
雨が上がろうとする空にかかる虹 ずぶぬれで虹を見た時のウキウキした気持ちが読む人に伝わります歌詞にもなている虹をわたるという聞きなれたことばがこの句ではしんせんに感じます。
赤とんぼ色んないろでとんでいる
東京都江東区立深川小学校二年 岡見蛍
ふつう赤とんぼは赤いと思いますでも作者は赤は赤でもいろいろな色があることを見つけました夕日に染またあざやかな赤くもりの日のくらい赤それは見る人の気持ちによても変わる色かもしれません。
堂々と死んで動かぬかぶと虫
東京都大分市立大在小学校六年 太田美結
堂々と死んでがりぱですこわいしできたら考えたくないことかもしれない死と作者は真正面から向き合ていますそして動かぬと今のかぶと虫の様子をしかりと描いています。
【入 選】
こうていのつんつんとがるふゆ木のめ 東京都葛飾区立新宿小学校一年 加藤楽翔
公園で前かごにひらり冬落葉 東京都江東区立平久小学校五年 浅野桜
どんぐりがあきをしらせにおちていく 東京都江東区立川南小学校二年 池田凛
しゅくだいをやりたくないよあぶらむし 東京都立立川国際中等教育学校附属小学校二年 陳天一
図書館へ行こうと思て入道雲 東京都新宿区立愛日小学校 六年 栗山佳音
ゆるやかにうきわにのってそらをとぶ 鹿児島県鹿児島市立坂元中学校二年 上園月渚
鬼ごこバラのトゲが刺さりそう 福岡県福岡雙葉中学校三年 渡辺琴葉
【佳 作】
炎天下8月9日長崎に 東京都新宿区立愛日小学校六年 宇崎純平
ぬけがらの数だけ夏の声になる 東京都江東区立第二大島中学校一年 髙井翼冴
夏休み祖父母のねこがおでむかえ 茨城県日立市立助川小学校六年 黒澤七海
赤とんぼ人差し指を通り過ぎ 東京都江東区立越中島小学校六年 山田咲
夏休み頭よくなるペンを持つ 東京都江戸川区立松江第二中学校三年 泉海斗
長谷川櫂選
【特 選】
くわがたがあるいてくるよグラウンド
富山県高岡市立伏木小学校一年ダシルバマテウス
怪獣のように巨大なクワガタムシがここにいるくわがたがあるいてくるよのあといきなりグラウンドといたところがよかた俳句だから描けた世界。
ブランコに身をまかせたら花吹雪
東京都江東区立数矢小学校五年市川愛莉
ブランコをこぎながら花吹雪を浴びているのだが自分も花吹雪になてしまた言葉でしか描けない世界。
さるのかおまかになてあきのかぜ
東京都江東区立第二亀戸小学校一年中島遙希
ニホンザルの真赤な顔あきのかぜがとてもうまいこのあきのかぜは芭蕉のあかあかと日はつれなくも秋の風を思わせる。
【入 選】
キャプファイヤーみんなでつなぐ最後の手 東京都葛飾区立新宿小学校六年 入江奏介
あきの町中央線でかけぬける 東京都杉並区立東田小学校六年 江口華生
飛行機を食べたふりした入道雲 東京都 江東区立第二亀戸小学校六年 小沼侑剛
赤とんぼ人差し指を通り過ぎ 東京都江東区立越中島小学校六年 山田咲
雪だるま外から見つめるぼくの家 東京都足立区立花畑第一小学校五年 青木寿陽
寒いなあ白い言葉で友を待つ 山口県立高森みどり中学校二年 須田青慈
みつばちは菜の花見つけ一直線 群馬県高崎市立城東小学校四年 大澤汐莉
【佳 作】
高跳びで最後の秋を飛びこえる 東京都江東区立東砂小学校六年 城戸秀真
おばあちゃんたけのほうきのあきのあさ 東京都江東区立第六砂町小学校一年 小林悠真
えんぴつにとまらせているせみのから 東京都葛飾区立新宿小学校三年 成田花音
堂々と死んで動かぬかぶと虫 大分県大分市立大在小学校六年 太田美結
サイダーはのどのおくまでさわいでる 高知県土佐市立高岡第一小学校五年 麻岡花蓮