鳥追(とりおい/とりおひ) 新年
【子季語】
鳥追太夫
【解説】
棒などで地面を叩いたり太鼓を鳴らすなどして、田畑を荒らす鳥獣を追い払い、豊作を祈る小正月の行事。主に子どもたちが家々を回り、鳥追唄を謡う。正月門付けの鳥追太夫はこの行事に由来する。
【例句】
鳥追の門をぬひ行声長し
馬光「馬光句集」
鳥追や夕日に下る九段坂
正岡子規「子規全集」
鳥追のあとから笑ふ雀哉
正岡子規「子規全集」
鳥追や柳の軒端梅の門
内藤鳴雪「鳴雪俳句集」
鳥追の笠傾けて凧を見る
内藤鳴雪「鳴雪句集」
鳥追は竹の径をめぐり来る
松瀬青々「妻木」