川床(かわゆか/かはゆか) 晩夏 季語と歳時記 【子季語】 床/床涼み/納涼床 【解説】 川の流れに突き出して設けた、涼みのための桟敷あるいは床几をいう。江戸時代から京都の四条河原のそれは有名であったが、今は貴船、高尾などでも料亭や旅館が桟敷を出している。夕方の暑さを凌ぐ京らしい風物である。 【例句】 涼み床や下は川波上は酒 宗因「俳諧三部抄」 顔と足白き鳥あり床涼み 信徳「都の枝折」 儘ならばこゝに寝もせんすゞみ床 宗屋「瓢箪集」 ゆふがほに足さはりけりすヽみ床 蝶夢「草根発句集」 床涼み笠置連歌のもどりかな 蕪村「五車反古」