舞茸(まいたけ、まひたけ)仲秋
【子季語】
黒舞茸、白舞茸
【解説】
サルノコシカケ科のキノコ。食用として馴染み深く、天然のものはまことに貴重である。見つけた人が舞踊らんばかりに喜ぶことからその名がついたと言われている。また、その姿形が舞っているようなのでその名になったという説もある。近年では栽培されて、四季を通して食することができる。
【科学的見解】
マイタケは、冷涼な温帯地域のブナ科樹木の優占する森林に生育する腐生菌類である。一流の食用菌類で、近年盛んに栽培されている。近縁種として、本種よりやや発生時期が早く、全体の色が白色から黄白色になるシロマイタケが知られているが、マイタケより歯切れが悪く美味しくないとのことである。(藤吉正明記)