冬の川(ふゆのかわ、ふゆのかは)三冬 季語と歳時記 【子季語】 冬川、冬川原、寒江、氷江 【解説】 冬はしだいに川の水が減ってゆき、いつしか流れも細くなる。草が 枯れ、川原は広くなったようにも感じられる。 【例句】 冬川や筏のすわる草の原 其角「雑談集」 冬川や木の葉は黒き岩の間 惟然「惟然坊句集」 冬川や仏の花の流れ来る 蕪村「蕪村遺稿」 冬川や芥の上の朝の霜 几董「晋明集二稿」 冬川の菜屑啄む家鴨かな 正岡子規「寒山落木」 冬川やのぼり初めたる夕芥 杉田久女「杉田久女句集」