雪見(ゆきみ) 晩冬
【子季語】
雪見の宴/雪見船/雪見酒/雪見行/雪見笠/雪の友/雪の人
【解説】
雪景色を愛でつつ、料亭、舟上などで酒宴などを催すこと。花見、月見と同じように風流を楽しむ。
【例句】
いざさらば雪見にころぶ所まで
芭蕉「花摘」
花はしろく鼻はあからむ雪見かな
季吟「山の井」
笠ぬぐや出あひがしらの雪の友
宗因「宗因発句集」
雪見とて出づるや武士の馬に鞍
太祇「太祇句選後扁」
思はずの雪見や日枝の前後
丈草「続猿蓑」
ころぶ人を笑うてころぶ雪見かな
千代女「松の声」
いざ雪見容す蓑と笠
蕪村「五車反古」
鍋提げて淀の小橋を雪の人
蕪村「新花摘」