里神楽(さとかぐら) 仲冬
【子季語】
宮神楽/湯立神楽/霜月神楽/山伏神楽/冬祭
【解説】
宮廷以外の諸社で行われる神楽を里神楽という。収穫祭から年末にかけて演じられることが多い。笛や太鼓のお囃子に面をかぶり、主に神代の物語を演ずる。今日の里神楽は田舎びた、鄙びた神楽と言う意味。
【例句】
誰と誰が縁組すんでさと神楽
其角「炭俵」
むつかしき拍子も見えず里神楽
曾良「猿蓑」
里々の新米出来て神楽かな
蓼太「蓼太句集二編」
里神楽酒一樽のきほひかな
蓼太「七柏集」
里神楽懐の子も手をたたく
一茶「七番日記」
翌は又どこの月夜の里神楽
一茶「発句集」
雪に灯の竹もる影や里神楽
素丸「素丸発句集」
夜神楽や鼻息白し面ンの内
其角「猿蓑」