淡雪(あわゆき、あはゆき)三春
【子季語】
沫雪、泡雪、綿雪、かたびら雪、たびら雪、だんびら雪
【関連季語】
春の雪、雪の果
【解説】
春に降っては、たちまち消える雪のこと。地面におちたらすぐとけてしまう軽い雪片。
【例句】
淡雪や一つかみづつ春の草
鼠弾「類題発句集」
沫雪にぬれぬれ来るや遠使
茂雄「栗柿集」
淡雪に月も二日のあはれなり
内藤鳴雪「鳴雪句集」
淡雪や氷あとなき湖の上
河東碧梧桐「新傾向句集」
淡雪のつもる白さや夕まぐれ
原石鼎「花影」
淡雪や昼を灯して鏡店
日野草城「花氷」
綿雪やしづかに時間舞ひはじむ
森澄雄「花眼」
降りきつてまたひとひらや牡丹雪
長谷川櫂「蓬莱」