【子季語】
小松菜、体菜、唐菜、葉菜、かぶ菜、油菜、冬菜畑、冬菜売、冬菜飯、漬菜、野沢菜、広島菜
【解説】
九月ごろ種を蒔き、冬から春に収穫。小松菜、唐菜、広島菜、野沢菜などで、塩漬のほかに、ゆでておひたしに、また汁の実や油いためにしてもよい。おはづけ、田口菜、稲核菜、匙菜、体菜などめずらしい名の冬菜もある。
【例句】
さしこもる葎の友かふゆなうり
芭蕉「雪まろげ」
雪の冬菜男鍬ついて立てりける
杉風「常盤屋句合」
あられなし閼伽の折敷に冬菜かな
其角「続虚栗」
桶踏んで冬菜を洗ふ女かな
正岡子規「子規句集」
縫ひ疲れ冬菜の色に慰む日
杉田久女「杉田久女句集」