鷹狩(たかがり)三冬
【子季語】
放鷹、鷹猟、鷹野、狩杖、鷹の鈴、竿鷹、鴨鷹、鳥叫び、暖鳥
【解説】
飼い慣らした鷹を用いて、野生の鳥や獣を捕獲する狩猟である。古くは朝鮮から伝来し、公家や武家の間でさかんに行われた。
【例句】
せこの者峰にわかるる鷹野かな
惟中「俳諧三部抄」
装束は黒にきはむる鷹野かな
浪化「喪の名残」
助鷹のこなたにいさむ拳かな
蓼太「蓼太句集二編」
鷹狩や畠も踏まぬ国の守
蕪村「落日庵句集」
音のせぬものの降る夜ぞぬくめ鳥
二柳「成美追善集」
鷹狩の上座下座や芝つ原
一茶「九番日記」
物の緒の枯木に絡む鷹野かな
石井露月「露月句集」
大空に一鶴白し鷹はやる
原石鼎「花影」