【解説】
クスノキ科の常緑高木の若葉をいう。公園、神社などに多く植えられている。木の頂からむくむくと湧くように生じる若芽の独特の色合いが美しい。新緑は、表が赤褐色、裏が深い緑色をしている。
月別アーカイブ: 8月 2011
李(すもも)仲夏
【子季語】
李子、米桃、牡丹杏
【解説】
中国原産で、古く日本に渡来し栽培されているバラ科の果実。桃 に似ているが、実は小さくすっぱいので酸桃という。六月頃に、黄色、または赤紫色に熟す
【科学的見解】
中国から渡来したニホンスモモは、明治初期にアメリカを経て世界に広がり品種改良が行われた。ニホンスモモを含む品種としては、サンタローザが知られている。また、近縁の種としては、プルーンと呼ばれるヨーロッパスモモが存在し、日本でも生産量が増えている。(藤吉正明記)
毒を盛る親はなみだのすもゝ哉
野坡「野坡吟艸」
葉隠れの赤い李をなく小犬
一茶「嘉永版句集」
熟れきつて裂け落つ李紫に
杉田久女「杉田久女句集」
桜桃の実(おうとうのみ、あうたうのみ)仲夏

【子季語】
桜桃、さくらんぼ
【解説】
一般にさくらんぼと呼ばれているものは、西アジア原産の西洋実桜とその改良栽培種。やや黄味がかったみずみずしい赤い実が、二つに分かれた細く長い柄の先に垂れているのは、何とも可憐。
【科学的見解】
一般的に桜桃として栽培されているものの多くは、セイヨウミザクラ(甘果桜桃)と呼ばれるもので、バラ科に属する落葉高木である。セイヨウミザクラは、明治以降日本へ導入された後、主に山形県で海外品種をもとに育種が行われ、日本の代表品種である「佐藤錦」や「紅秀峰」等の品種が作出された。本種の果実は、二~三センチメートルの大きさで、成熟期には十五から二十度ほどの糖度となる。雨にあたると実が裂果してしまうため、ハウスなどで雨除け栽培がおこなわれている。(藤吉正明記)
【例句】
茎右往左往菓子器のさくらんぼ
高浜虚子「六百五十句」
一つづつ灯を受け止めてさくらんぼ
右城暮石「散歩圏」
美しやさくらんぼうも夜の雨も
波多野爽波「湯呑」
木苺(きいちご)初夏
【解説】
バラ科の落葉小低木で広く山野に自生する。晩春に白い花をつけ、初夏、黄金色や暗紅色の粒状の実をたわわにつける。
【科学的見解】
日本の木苺には複数種存在し、身近な野山で見られる木苺の仲間としては、モミジイチゴ、クサイチゴ、ナワシロイチゴ、カジイチゴなどである。いずれも食用となり、生食やジャムとして楽しむことができる。外国から導入された木苺としては、ラズベリーやブラックベリーが有名である。(藤吉正明記)
青柚(あおゆ、あをゆ)晩夏
水遊び(みずあそび、みづあそび)三夏
【子季語】
水掛合、水合戦、水戦、水試合
【解説】
夏の暑い日に、海や川、家庭のビニール製のプールなどで、子供たちが水を浴びたりかけ合ったりして遊ぶこと。
風邪(かぜ)
三冬
【子季語】
ふうじや、感冒、流行風邪、流感、風邪気、風邪声、鼻風邪、風邪薬インフルエンザ
【解説】
ウイルスなどによる呼吸器感染症によって、頭痛、鼻水、くしゃみ、咳、のどの痛み、発熱など様々な症状を引き起こすことをいう。疲労や湯冷め、冷えなどが引きがねになって、免疫力が低下しているときに生じやすい。冬場に多く、風邪のために学校が閉鎖されることもある。まずは安静が第一である。
【例句】
くらがりに灯を呼ぶ声や風邪籠り
村上鬼城「定本鬼城句集」
久闊や風邪の衾を出でて逢ふ
清原枴童「枴童句集」
籠鳥の鳴くを待ち居り風邪人
篠原温亭「温亭句集」
店の灯の明るさに買ふ風邪薬
日野草城「花氷」
風邪の子や眉にのび来しひたひ髪
杉田久女「杉田久女句集」
起き出して遊べる風邪の子どもかな
長谷川櫂「初雁」
車前(おおばこ、おほばこ)仲秋
古日記(ふるにっき)暮
【子季語】
日記果つ
【解説】
今年一年間書き続けた日記が、年末となって残り少なくなったもの。



