マロニエの花(まろにえのはな)初夏 季語と歳時記 【解説】 トチノキ科の落葉高木。セイヨウトチノキ。欧米では並木や公園によく見られ、日本でも庭園などに植えられている。五、六月頃に咲く花は日本の栃の花に似ているが、栃の花より大ぶりで、花 が赤みを帯びている。 【科学的見解】 セイヨウトチノキは、バルカン半島に自生し、街路樹に利用されている。日本では、公園などで稀に植栽されている。セイヨウトチノキの果実表面には短い刺は発達するため、日本のトチノキと容易に区別することができる。(藤吉正明記)