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季語と歳時記

きごさい歳時記

月別アーカイブ: 8月 2011

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梶の葉(かじのは、かぢのは)初秋

季語と歳時記

【子季語】
梶の七葉、梶葉の歌、梶葉売
【解説】
七夕の夜、七枚の梶の葉に歌を書いて織女星にたむける風習。七枚の葉に歌を書くのは七夕の七にちなむ。歌には天の川を渡る舟が読まれることが多く、楫(かじ)がよく歌われるため、梶の葉を使うと思われる。梶の木はクワ科の落葉高木で、葉は卵形で文字が書きやすい。木の皮は和紙の原料ともなる。
【例句】
梶の葉を朗詠集の栞かな
蕪村「蕪村句集」

梶の葉の歌をしやぶりて這ふ子かな
一茶「七番日記」

しほらしや梶を売る子のつなぎ銭
嘯山「葎亭句集」

梶の葉に配り余るや女文字
几董「井華集」

梶の葉の願ひはかなき女かな
長谷川零余子「雑草」

梶の葉に古人のごとく歌書かん
長谷川櫂「初雁」

夏の夜(なつのよ)三夏

季語と歳時記

natunoyoru【子季語】
夏の夜半
【解説】
日中の暑さがピークを越して、やや過ごし易くなるはずの夜であるが、最近は熱帯夜に悩まされることも多い。しかし夏の夜は遅くまで人通りがあり、寝るのが何となく惜しく夜更かしをしたりする。
【例句】
夏の夜は明くれどあかぬまぶた哉
守武「俳諧初学抄」

夏の夜や崩れて明けし冷し物
芭蕉「続猿蓑」

夏の夜は山鳥の首明けにけり
言水「蓮実」

夏の夜や雲より雲に月はしる
蘭更「三傑集」

夏の夜やいく原越ゆる水戸肴
一茶「七番日記」

夏の夜や灯影忍べる廂裏
日野草城「花氷」

居待月(いまちづき、ゐまちづき)仲秋

季語と歳時記

【子季語】
座待月、居待の月、居待、十八夜の月
【解説】
陰暦八月十八日の夜の月である。立待月より少し遅れるため、居待月と言う。居待は「座して」待つの意味である。
【例句】
居待月起きて守らん枕挽
智月尼「藤の実」

初氷(はつごおり、はつごほり)初冬

季語と歳時記

【解説】
その冬初めて張る氷のこと。本格的な冬の訪れである。
【例句】
芹焼や裾輪の田井の初氷
芭蕉「其便」

糊米や水すみかねて初氷
許六「正風彦根躰」

手へしたむ髪の油や初氷
太祗「太祗句選」

朽蓮や葉よりもうすき初氷
麦水「葛箒」

夕やけや唐紅の初氷
一茶「八番日記」

冬三日月(ふゆみかづき)晩冬

季語と歳時記

【子季語】
寒三日月
【解説】
冬の三日月のこと。寒空に細くかかる三日月には刃物のような鋭い印象がある。

滑子(なめこ)三冬

季語と歳時記

【子季語】
なめたけ、ふゆたけ
【解説】
担子菌類の食用きのこ。冬、ぶななどの朽木に発生する。色は黄褐色。湿ると著しく粘る。味噌汁の具にしたり、茹でておろし和えなどにする。
【科学的見解】
滑子(ナメコ)は、冷温帯落葉広葉樹の倒木や切り株を分解して生活するモエギタケ科の腐生菌類である。昔から食用として活用されており、優秀な食用菌類であるため、近年では人工栽培が行われている。(藤吉正明記)

狐火(きつねび)三冬

季語と歳時記

【子季語】
狐の提灯
【解説】
冬の暗夜、山野に見える怪しい火。鬼火、燐火などの類である。狐が口から吐いているという俗説に基づく。
【例句】
狐火や髑髏に雨のたまる夜に
蕪村「蕪村句集」

狐火の燃えつくばかり枯尾花 
蕪村「蕪村句集」

狐火や風雨の芒はしりゐる 
杉田久女「杉田久女句集」

狐火の減る火ばかりとなりにけり
松本たかし「松本たかし句集」

狐火のほとほというて灯るかも
星野立子「立子句集」

雷鳥(らいちょう、らいてう)三夏

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【子季語】
雷鶏
【解説】
キジ目ライチョウ科。氷河時代の生き残りの鳥で、日本アルプス地方の高山帯にのみ生息する。冬羽は純白だが、夏羽は背中、のど、胸が黒く、茶色の斑がある。夏山に登ると、ハイマツ帯などに、雛を連れた雷鳥を見かけることがある。
【科学的見解】
ライチョウは、キジ科(旧ライチョウ科)の野鳥で、本州中部の高山のハイマツ林や草原に留鳥として生息している。食性として、小型の昆虫類や木の実、草の実を餌としている。産卵期は五月から七月で、五個から七個程度産卵する。本種は、個体数が少ないため絶滅危惧種とされており、個体数を増加させるための繁殖及び放鳥プロジェクトが進められている。(藤吉正明記)

都鳥(みやこどり)三冬

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【子季語】
百合鴎
【解説】
チドリ目カモメ科ユリカモメの雅称。冬になると北方から渡ってくる渡り鳥。「伊勢物語」以来、古くから和歌や俳句に読み継が れてきた。 
【科学的見解】
都鳥とは、古典の世界ではユリカモメと推定されているが、生物界にはミヤコドリと名の付く野鳥が存在するため、両種について解説する。ユリカモメは、カモメ科の野鳥で、主に全国的に冬鳥として渡来し、海岸や河口域等の水辺環境を好む。一年を通して群れで生活し、主に水生昆虫等の小動物を捕食している。一方、ミヤコドリは、ミヤコドリ科の野鳥で、日本へは冬鳥もしくは旅鳥として稀に渡来し、定期的な飛来地は少ないとのことである。ユリカモメと同様に河口や海岸干潟の水辺環境を好み、小動物を捕食する。(藤吉正明記)
【例句】
こと問はん阿蘭陀広き都鳥
西鶴「三鉄輪」

塩にしてもいざことづてん都鳥
芭蕉「江戸十歌仙」

嵯峨寒しいざ先くだれ都鳥
蕪村「蕪村句集」

頭上過ぐ嘴脚紅き都鳥 
松本たかし「石魂」

股引(ももひき)三冬

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【子季語】
パッチ
【解説】
防寒用にはく細い筒状のズボンのようなもの。むかしは大工、鳶など職人の作業着として用いられた。現代では、冬の防寒用のズ ボン下を股引という。

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