『俳句』9月号,「覚えておきたい秋の名句100選」
「秋の俳句の魅力(現代に見出す秋の本意)」の総論(石田響子)があり、テーマ別の秋の名句鑑賞が、10テーマ10人の俳人により語られている。秋の天、月、秋の地、時間、感覚、生命、暮らし、食べ物、虫、秋の花。それぞれ10句ずつ例句と解説が並ぶ。「秋の句の失敗と成功」は、6人の俳人によるケーススタディ。実用特集、「主宰に聞く!採る一句、採らない一句」もまた、7人の主宰による実践的なレクチャーが続く。
掲載作品の今月の注目は、正木ゆう子特別作品50句「羽羽(はは)」。長谷川櫂季語歳代表は、「これを読んで久々に俳句に出会ったような気がしました。作者の思想と悲しみが俳句の形式の力と拮抗しあっていて、私自身はげまされました」と述べています。 ・もうどこも痛まぬ躯花に置く ・いちにちの熱こもりゐる瓜の種 ・木賊折れ木賊散らばり父母の夢 母上が亡くなられたときの句を含む諸作で、「羽羽」とは大蛇のこととあります。
季語歳が担当する連載、「季語検定10問」と「季語の落とし穴」は、秋の季語を中心に読み応えたっぷり(P236-239)です。問6、次の秋の虫で「三井寺のごみ虫」の異名をもつのは、どれですか?①鉦叩②茶立虫③放屁虫④蓑虫。正解&解説はP238をご覧ください。(文=遊歩、きごさい副代表)
