薄荷の花(はっかのはな/はくかのはな) 初秋
【子季語】
めぐさ
【解説】
シソ科ハッカ属の多年草。日本各地の野原に自生し、香辛料や薬用として栽培もされる。丈は二十センチから六十センチ。葉は楕 円形。八月から十月にかけて葉腋に淡紫色の小さな唇形花をつける。
【科学的見解】
ハッカは、シソ科の多年草で、日本各地の湿地に生育している。全草にハッカ油(主成分はメントールなど)が含まれており、清涼感のある香りを有するため、薬用及び嗜好品として利用されている。現在、北海道で栽培及び商品化が行われている。近縁種としては、ヨーロッパからハーブ類として導入されたセイヨウハッカ(ペパーミント)やオランダハッカ(スペアミント)が有名である。(藤吉正明記)