毬打(ぎっちょう/ぎつちやう) 新年
【子季語】
毬杖/玉打
【解説】
長い柄の付いた八角形の槌で毬を打つ正月の男子の遊び。十間(十八メートル)ほど離れて立ち、その中央に線を引く。一方から毬を地上に投げ、これをもう一方が槌で打ち止める。止められず線を越させると投げた方が勝ち。止めると打った方が勝ちと言うことになる。遊びとしては廃れたが、正月用の飾り物として残っている。
【例句】
世の中や毬打の箔の人ごころ
鼠花「新類題発句集」
玉うちに馬乗りよける小路かな
蝶夢「題葉集」
玉うちて雪に筋つく小路かな
一路「新類題発句集」
玉うちを避けて行くなり御寮達
嘯山「葎亭句集」