鵯上戸の花(ひよどりじょうごのはな/ひよどりじやうごのはな) 仲夏
【子季語】
白英の花
【解説】
ナス科ナス属の蔓性多年草。日本各地の山野に自生する。葉は互生し、全体が柔らかい毛で覆われる。七月から八月にかけて反り返った五弁の白い花を咲かせる。鵯がこの実を好んで食べることからこの名がある。
【科学的見解】
ヒヨドリジョウゴは、ナス科のつる状多年草で、北海道から琉球までの山野の林縁等に生育する。近縁種としては、つる状で同じ赤い実を複数付けるヤマホロシやマルバノホロシ等が知られている。花はナス科特有の合弁花をしており、白色で成熟すると花弁が反り返る。(藤吉正明記)