水温む(みずぬるむ、みづぬるむ) 仲春 季語と歳時記 【子季語】 温む水、温む沼、温む池、温む川 【関連季語】 春の水 【解説】 春になって、水の温かさを増してくること。それに伴って芽ぐんだ水草は成長し、水に棲む生きものは活発に動き始める。 【来歴】 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。 【例句】 汲みて知るぬるみに昔なつかしや 一茶「西国紀行」 水ぬるむ頃や女のわたし守 蕪村「遺草」 養へる手負ひの雁や水温む 長谷川櫂「新年」