餅搗(もちつき) 暮
【子季語】
鏡餅搗く/賃餅/引摺り餅/餅搗唄/餅の音
【解説】
正月用の餅を搗くこと。昔は各家庭で餅を搗いたり、四五軒が一緒になって餅を搗いたりした。現在では、餅屋に頼んだり、スーパーなどで売っている餅で間に合わせることが多い。
【例句】
暮れ暮れて餅を木魂の侘び寝かな
芭蕉「蕉翁句集」
有明も三十日に近し餅の音
芭蕉「真蹟自画賛」
餅掲の其の夜はそこに草まくら
北枝「百鴉」
餅掲やものの答へる深山寺
太祗「太祇句選後編」
餅つきや焚火のうつる嫁の貌
召波「春泥句集」