夏座敷(なつざしき) 三夏 季語と歳時記 【解説】 夏らしく開放的な座敷をいう。襖や障子戸は葭障子に取り替えられ、畳には簟が敷かれる。風通しのよい座敷である。 【例句】 香久山か小袖の山か夏座敷 重頼「名取川」 山も庭に動き入るるや夏座敷 芭蕉「曾良書留」 行く雲を寝てゐて見るや夏座敷 野坡「炭俵」 茅舎の死ある夜ひとりの夏座敷 飯田龍太「遅速」