列見(れけん) 仲春
【解説】
平安時代の陰暦二月十一日、朝廷で行われた高官の面接。庭に六位以下の官人を並べ、大臣ら高官が彼らの識見、身のこなしを見た。結果は官位昇進の際の資料となった。高官らは冠に花を挿して華やかな出で立ちだったという。読みは「れけん」とも「れっけん」とも。
【例句】
列見や菊石引伸す烏帽子の緒
其角「月令博物筌」
列見やその家さくら初桜
師心「発句類聚」
列見の六芸班を分ちけり
島田五空「裘」
【解説】
平安時代の陰暦二月十一日、朝廷で行われた高官の面接。庭に六位以下の官人を並べ、大臣ら高官が彼らの識見、身のこなしを見た。結果は官位昇進の際の資料となった。高官らは冠に花を挿して華やかな出で立ちだったという。読みは「れけん」とも「れっけん」とも。
【例句】
列見や菊石引伸す烏帽子の緒
其角「月令博物筌」
列見やその家さくら初桜
師心「発句類聚」
列見の六芸班を分ちけり
島田五空「裘」