蜷(にな) 三春 季語と歳時記 【子季語】 みな/河貝子/海蜷/川蜷/磯蜷/蜷の道 【解説】 長さ三センチほどの細長い巻き貝。淡水産は川蜷、海水産は海蜷と種類が異なる。俳句に詠まれるのは前者が多い。その這った跡が道のように残るので蜷の道と呼ばれる。 【例句】 竹の根のもつるる水や蜷結び 誦箒「新類題発句集」 砂川の蜷に静かな日ざしかな 村上鬼城「定本鬼城句集」 杭の蜷ほろほろ落つる夕日かな 松本たかし「松本たかし句集」