恵比寿講(えびすこう/えびすかう) 初冬
【子季語】
恵美須講/戎講/恵比須講/夷講/夷子祭/夷子切
【解説】
七福神のひとつ恵比須神の祭礼。陰暦の十月二十日や十一月二十日などに行われる。恵比須は、農村では田の神、漁村では漁の神、商家では商売繁盛の神で、地方によって様々な祝い事がなされる。
【例句】
例の鯛も事あたらしや恵美酒講
重頼「桜川」
振売の雁あはれなりゑびす講
芭蕉「炭俵」
まないたに小判投げけり夷講
其角「末若葉」
行きかかり客に成りけりえびす講
去来「韻塞」
夷講の中にかかるや日本橋
許六「正風彦根躰」
前髪に恋はありけり夷講
召波「春泥句集」
夷講やことに難波の肴市
蘭更「半化坊句集」
独り居や飯買つて来て夷講
一茶「文政九年句帖」