【子季語】
須賀川の松明あかし
【解説】
毎年十一月の第二土曜日に開催される福島県須賀川市の伝統の火祭り、長さ十メートル、重さ三トンの大きな松明を若者百五十人が、二階堂神社から担ぎ出し、町を練り歩いて五老山へと向う。伊達政宗に滅ぼされた須賀川城の戦士のとむらいが起源とされる。
【例句】
火の柱の火の壁の松明あかし
金子兜太 (句碑)
来てもみよ焦がれてもみよ松明し
長谷川櫂「九月」
【子季語】
須賀川の松明あかし
【解説】
毎年十一月の第二土曜日に開催される福島県須賀川市の伝統の火祭り、長さ十メートル、重さ三トンの大きな松明を若者百五十人が、二階堂神社から担ぎ出し、町を練り歩いて五老山へと向う。伊達政宗に滅ぼされた須賀川城の戦士のとむらいが起源とされる。
【例句】
火の柱の火の壁の松明あかし
金子兜太 (句碑)
来てもみよ焦がれてもみよ松明し
長谷川櫂「九月」
【子季語】
夏祭、神輿、渡御、山車、祭太鼓、祭笛、宵宮、宵祭、陰祭、本祭、樽神輿、祭囃、祭提燈、祭衣、祭舟
【解説】
単に祭といえば都市の神社の夏祭をさす。悪疫退散を目的とする。この点、秋に田園の神社で行なわれる秋祭(収穫祭)と異なる。山車や鉾、神輿などの巡行があり、舞や奏楽などの奉納が行われる。境内や門前には夜店が立ち並び、宵宮から祭り当日にかけて多くの人でにぎわう。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【実証的見解】
夏は疫病が多く、それをもたらすものは怨霊と考えられていた。その怨霊の退散を願うのが夏祭りである。神の来臨を待って祭は始まるが、来臨は夜間であるとされ、宵宮から祭りが始まる。神輿や鉾は地上に降りてきた神の乗り物であり、これに笛や太鼓の祭囃子が付き添って巡行がなされる。
【例句】
酔ひ臥して一村起きぬ祭かな
大祗「太祗句選後篇」
菅原や御興太鼓の夜の音
鬼貫「仏の兄」
象潟や料理何食ふ神祭
曽良「奥の細道」
里の子の宿宮にいさむ鼓かな
其角「華摘」
大雨に獅子を振りこむ祭かな
村上鬼城「鬼城句集」
万燈を消して侘しき祭かな
村上鬼城「鬼城句集」
値段立つ繭天皇の祭かな
菅原師竹「菅原師竹句集」
驟雨過ぎて又囃す湖上祭かな
吉田冬葉「冬葉第一句集」
隣村の疲弊目に見る祭かな
島田青峰「青峰集」
ひとの渦おほきな神輿のせゆける
高田正子「玩具」
【子季語】
もぐら追/もぐらおどし/土竜送り/うろこもち打
【解説】
田畑を荒らす土竜の害を除くための小正月の予祝行事。祝い歌を唱えながら竹ざおや槌を地面に打ち付ける。祝い歌や方法は地方によって異なる。
【子季語】
喜雨亭忌、群青忌、紫陽花忌
【解説】
俳人水原秋櫻子(一八九二~一九八一)の忌日。七月十七日。本名豊。東京神田生まれ。高浜虚子に師事し「ホトトギス」黄金時代を築く。後に「馬酔木」を主宰し虚子と訣別した。
【解説】
文芸評論家山本健吉(一九〇七~一九八八)の忌日。五月七日。本名石橋貞吉。慶応義塾大学で折口信夫に学び、近世俳諧から現代俳句にいたるまでの研究など、俳句界に及ぼした影響は大きい。
【解説】
一月二十八日、その年最初の不動尊の縁日をいう。
【解説】
陰暦七月三十日。室町時代の連歌師。飯尾宗祇の忌日。連歌集「新撰菟玖波集」を編んだ。弟子の肖柏、宗長との「水無瀬三吟」は名高い。生涯の多くを旅にあり、文亀二年、箱根湯元に没した。
【解説】
八月二十一日。俳人大野林火の忌日。明治三十七年横浜市生まれ。中学時代に俳句を始め、臼田亜浪に師事。「石楠」入会。戦後「濱」を創刊主宰。「俳句」編集長を務め、多くの作家を育てる。蛇笏賞受賞。一九八二年没。