報恩講(ほうおんこう/ほうおんかう) 仲冬
【子季語】
御正忌/御七夜/御講/御仏事/お霜月/親鸞忌/引上会/精進固/精進落
【解説】
浄土真宗の開祖親鸞上人の忌日(一二六二年十一月二十八日)の前後七昼夜にわたって行なわれる法要をいう。東本願寺では十一月二十一日から始まり、西本願寺では陽暦に直して一月九日から始まる。開祖に対する報恩謝徳のため、各地から多くの門徒が参集する。
【例句】
銭箱に鐘もひびくやお霜月
宗因「桜川」
御仏事や海士の塩焼く志賀堅田
凡兆「荒小田」
椀の泣くいとこ煮汁や報恩講
吉田冬葉「青嵐」
御正忌や祖師の御苦労雪霏々たり
石田雨圃子「竜の玉」
馬の背や緋蕪のぞかすお霜月
石橋秀野「桜濃く」