泳ぎ(およぎ) 晩夏
【子季語】
水練、遊泳、競泳、遠泳、水泳、浮袋、立泳ぎ、犬掻、背泳ぎ、平泳ぎ、川浴、水浴
【解説】
夏、川や海、プールなどで泳ぐこと。夏の代表的な遊び。涼をもとめ海や川で泳ぐのは爽快。海で泳ぐと一年中、風邪をひかないともされ、古くから健康法ともされたきた。スポーツとしてはクロールや平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライが一般的だが、ぬき手や片ぬき手などの古泳法もある。
【来歴】
『四季名寄』(天保7年、1836年)に所出。
【例句】
とも綱に蜑の子ならぶ泳ぎかな
正岡子規「子規句集」
汐蒼く人流れじと泳ぎけり
前田普羅「普羅句集」
泳ぎ出て天の高きをたゞ怖る
大谷碧雲居「碧雲居句集」
泳ぎ子に西日まだある河原かな
島田青峰「青峰集」
遠泳や舟に上がれば風の音
長谷川櫂「天球」
君といふ青き島へと遠泳中
稲垣雄二(第七回恋の俳句大賞)