花火(はなび) 初秋
【子季語】
煙火、揚花火、仕掛花火、打上花火、遠花火、花火舟、金魚花火、花火大会
【関連季語】
手花火
【解説】
種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。日本一の四尺花火が打ち上げられる新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や入学就職記念、追善供養など、生活の節目節目に、住民が花火を奉納する。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
もの焚て花火に遠きかゝり舟
蕪村「落日庵句集」
舟々や花火の夜にも花火売
一茶「一茶句帖」
一雨が花火間もなき光かな
其角「五元集」
月白と雲にぬかりし花火かな
浪化「続有磯海」
遠花火氷の花のごとく果つ
高田正子「玩具」
hanabi