甜瓜(まくわうり/まくはうり) 晩夏
【子季語】
真桑瓜/真瓜/黄金甜瓜/甘瓜/梨瓜
【解説】
ウリ科蔓性一年草。初夏、花を咲かせたあとに結実する。大きさは十五センチくらいになる。さっぱりとした香りと甘味がある。
【科学的見解】
マクワウリは、インド原産の野生種から発達したといわれ、古くから栽培されているウリ科の一年草である。在来のものは、果実が緑色で縦縞が入るが、近年マクワウリとして栽培されているものは、果皮が黄色の金マクワと呼ばれているものである。金マクワの果肉は白色である。(藤吉正明記)
闇の夜と凄く狐下はふ玉真桑
芭蕉「東日記」
白くてもしろき味なし真桑瓜
鬼貫「高砂子」
涼しさの水からはずむ真瓜かな
浪化「浪化上人日記」
夏かけて真瓜も見えず暑さかな
去来「笈日記」