山吹草(やまぶきそう/やまぶきさう) 晩春
【子季語】
草山吹
【解説】
ケシ科の多年草。本州・四国・九州に分布する。山中の明るい林に生える。その名の通り山吹に似ているが、山吹の花弁は五枚、山吹草は四枚である。
【科学的見解】
やまぶきそうヤマブキソウは、ケシ科の多年草でり、本州から九州までの湿り気の多い落葉広葉樹林内に生育している。山吹色の四枚の花弁を有することと、茎を折ると黄色い汁液が出ることが特徴である。葉の変異が多く、小葉の幅が狭いホソバヤマブキソウや小葉に深い切れ込みがあるセリバヤマブキソウが知られている。(藤吉正明記)