【子季語】
むこぎ/五加木/五加垣/五加摘む/姫五加/山五加
【解説】
ウコギ科の落葉低木。寒地の山野に自生する。生垣としても植えられる。高さ一メートルあまり。幹や枝にとげがある。若芽を摘んで五加飯にしたり、五加茶を作ったりする。
【科学的見解】
一般的にうこぎと呼ばれ食利用されている種は、ヒメウコギやヤマウコギなどである。ヒメウコギは、中国原産であり、食用のために栽培され、西日本の石灰岩地にときに野生化しているとのことである。一方、ヤマウコギは、岩手県以南の低地の林内に自生する在来植物である。(藤吉正明記)
【例句】
うこぎ摘む蝸牛もろき落葉かな
言水「京日記」