浜豌豆(はまえんどう/はまゑんどう )初夏
【子季語】
野豌豆/浜豌豆の花
【解説】
マメ科の多年草。砂浜に地下茎をのばして繁殖する。五月頃豌豆に似た美しい赤紫色の花をつける。楕円形の小さな葉が互生し先端から二三本つる状の巻ひげが出る。花のあと豌豆に似た莢をつける。
【科学的見解】
ハマエンドウは、マメ科の多年草で、北海道から沖縄までの海岸や河原等に生育している。マメ科の花冠は、旗弁、翼弁、竜骨弁の三つの花弁を有するが、旗弁は赤紫色から青紫色へ変化する。近縁種としては、花弁すべてが白色のものをユキイロハマエンドウ、旗弁が淡紫色でその他が白色のものをシロバナハマエンドウなどが知られている。園芸種として知られているスイート・ピーは本種の近縁種である。(藤吉正明記)