胡麻の花(ごまのはな) 晩夏 季語と歳時記 【解説】 原産地はアフリカ、古く中国から伝わった栽培植物。七月から八月にかけ淡い紫がかった、小さな釣鐘状の花をつける。実ると朔果の中に四十粒ほどの実をつける。 【科学的見解】 ゴマは、ゴマ科の一年草で、古い時代から香辛料として活用されてきた。種子には油分も多く含まれているため、食油の材料にもされている。花は唇弁が大きく発達した筒状の合弁花を形成し、開花後は四室から八室に分かれた蒴果を形成する。種子表面の色は、黒色、白色、金色(薄黄色)の三色が知られている。(藤吉正明記)