姫芭蕉(ひめばしょう/ひめばせう)三夏
【子季語】
美人蕉
【解説】
バショウ科バショウ属の常緑多年草。原産地は中国南部からインドシナにかけて。草丈は二メートルくらいになる。バナナに似た大きな葉を持つ。五月から六月にかけて茎先にあざやかな朱色の苞を出し、苞のなかから橙色の花咲かせる。
【科学的見解】
ヒメバショウは、スカーレットバナナと呼ばれる朱色の花が特徴的な外来植物である。観賞用として温室などで栽培されている。名は、バショウに似ているが小型なのでヒメバショウと名付けられているが、花の美しさから美人蕉(ビジンショウ)とも呼ばれている。(藤吉正明記)