初市(はついち) 新年
【子季語】
初市場、市始、初立会、初相場、初糶、大発会
【解説】
新年に初めて立つ市のこと。昔は二日に魚市や野菜の市が立った。現在では魚河岸や青果市場で四日が初市となっている。東京証券取引所の初立会いは四日で大発会という。
【来歴】
『俳諧手勝手』(文化7年、1810年)に所出。
【例句】
はつ市や鶯買うて戻る人
其由「新類題句集」
初市の跡はそのまゝ霞かな
成美「杉柱」
初市や雪に漕ぎ来る若菜船
嵐蘭「猿蓑」
初市や海鼠一籠隅にあり
青木月斗 (同人)