【子季語】
青田面、青田風、青田波、青田道、青田時
【解説】
稲が成長し青々とした田になること。田は、植田から青田へ変わるのに一月も要しない。七月に入ると稲はさらにその丈を増し、青い穂がいっせいに風になびく。
【例句】
松風を中に青田の戦ぎかな
丈草「丈草発句集」
なつかしき津守も遠き青田かな
蕪村「落日庵句集」
むら雨の離宮を過ぐる青田かな
召波「春泥発句集」
山々を低く覚ゆる青田かな
蕪村「落日庵句集」
菜の花の黄なる昔を青田かな
蕪村「落日庵句集」
傘さしてふかれに出し青田かな
白雄「白雄句集」
涼風や青田の上に雲の影
許六「韵塞」
松二つ京へのぼる青田かな
長谷川櫂「松島」