寒紅(かんべに)晩冬
【子季語】
丑紅、寒紅売
【解説】
寒中に造られた紅は品質が良く、美しいとされる。特に寒の丑の日のものは丑紅と言って最も上質とされた。俳句では、寒中に女性が用いる紅一般をも指す。
【例句】
笑み解けて寒紅つきし前歯かな
杉田久女「杉田久女句集」
古妻の寒紅をさす一事かな
日野草城「花氷」
寒紅の皓歯にすこしうつろへる
久米三汀「返り花」
寒紅を買ふ妻をみし小路かな
長谷川櫂「蓬莱」
【子季語】
丑紅、寒紅売
【解説】
寒中に造られた紅は品質が良く、美しいとされる。特に寒の丑の日のものは丑紅と言って最も上質とされた。俳句では、寒中に女性が用いる紅一般をも指す。
【例句】
笑み解けて寒紅つきし前歯かな
杉田久女「杉田久女句集」
古妻の寒紅をさす一事かな
日野草城「花氷」
寒紅の皓歯にすこしうつろへる
久米三汀「返り花」
寒紅を買ふ妻をみし小路かな
長谷川櫂「蓬莱」