
【子季語】
なやらひ、鬼やらひ、儺を追ふ(だをおふ)
【解説】
もともとは中国から伝わった災いを払う宮中の行事。のちに神社寺院に伝わって、二月の節分の行事になった。関東では成田山新勝寺の追儺の豆まきが有名。
【例句】
むつまじや追儺の宵の人の声
才麿「根合」
追儺(おにやら)ふときにも見えて嶺の星
原石鼎「原石鼎全句集」
山国の闇恐ろしき追儺かな
原石鼎「原石鼎全句集」
お抱への力士まかりて追儺哉
巌谷小波「さゞら波」
またたきて星大粒や鬼やらひ
森澄雄「白小」
灯のいろを踏めば氷や鬼やらひ
長谷川櫂「天球」