【子季語】
垂氷、銀竹、立氷、氷条、氷著、氷笋、氷筋
【解説】
水のしずくが凍ったもの。家の軒や木の枝、岩石などから垂れ下がる。北国では、寒さによって、地まで達するようなものもできる。寒さとともにどこか明るさもある。
【例句】
朝日影さすや氷柱の水車
鬼貫「大悟物狂」
松吹きて横につららの山辺かな
来山「続いま宮草」
一雫しては入日の氷柱かな
蓼太「蓼太句集」
御仏の御鼻の先へつららかな
一茶「七番日記」
世の中を遊びごゝろや氷柱折る
高浜虚子「六百五十句」
軒の氷柱に息吹つかけて黒馬(あを)よ黒馬よ
臼田亜浪「定本亜浪句集」
空の青ひとすぢとほる氷柱かな
長谷川櫂「果実」