【子季語】
酸漿、虫鬼燈
【解説】
ナス科の多年草。黄白色の花が咲いた後、袋状の萼に包まれた球状の実が赤く色づく。種子を抜き取って風船のようにした実を口に含んで鳴らして遊ぶ。
【科学的見解】
鬼灯(ホオズキ)は、アジア原産とされるが、自生地ははっきりしていない。日本では、園芸目的として公園や庭先などで栽培されている。(藤吉正明記)
鬼灯は実も葉もからも紅葉かな
芭蕉「芭蕉庵小文庫」
鬼灯や物うちかこつ口のうち
太祇「太祇句選後篇」
鬼灯に娘三人しづかなり
大江丸「はいかい袋」
鬼灯や摘み残り摘む十ばかり
小沢碧童「碧童句集」