チューリップ 晩春
【子季語】
牡丹百合、鬱金香
【解説】
ユリ科の球根植物。四月頃に花壇を彩る花。赤、白、黄、紫など の色がある。オランダで品種改良され日本には江戸末期に伝わる。 富山の球根栽培が有名。
【科学的見解】
チューリップは、ユリ科の多年草で、ヨーロッパを経由して日本へ導入された園芸植物である。鑑賞目的として公園や庭先などでよく見かける馴染み深い植物である。品種改良もよく行われているため、花の色彩や形は多岐にわたる。海外の生産地としては、オランダが有名であるが、日本の生産地としては新潟県や富山県が主生産地となっている。生産地では、開花後またはその途中で、球根を太らせるための花摘み作業がよく行われている。(藤吉正明記)
【例句】
チューリップ花には侏儒が棲むと思ふ
松本たかし「火明」