椿の実(つばきのみ)初秋 季語と歳時記 【解説】 椿は夏、翠色の艶やかな実をむすぶ。この球状の実はやがて紅を 帯び、秋には褐色となり成熟を迎える。熟すと背が三つに割れて、 硬い暗褐色の種が二、三個とびでる。この種を絞ったものが椿油 で、古くから食用や髪油として用いられてきた。 【例句】 実椿や立つるによわき蜂の針 野坡「野坡吟艸」