蕎麦湯(そばゆ)三冬
【解説】
蕎麦粉を熱湯で溶き、砂糖を加えて飲む。体が温まる。ただ現在は、蕎麦の茹で汁を指すことが多い。つけ蕎麦の残り汁に混ぜたり、焼酎割りで飲む。ちなみに「蕎麦掻」「蕎麦刈」なども冬の季語。「新蕎麦」は秋の季語。
【例句】
新蕎麦の跡や蕎麦湯の温り
許六「公平日記」
我のみの柴折くべるそば湯かな
蕪村「蕪村句集」
赤椀に竜も出さうなそば湯かな
一茶「七番日記」
姉と居れば母のするよな蕎麦湯かな
大須賀乙字「乙字句集」
寝ねがての蕎麦湯かくなる庵主かな
杉田久女「杉田久女句集」