竹瓮(たつぺ)三冬 季語と歳時記 【子季語】 たつぺ、筌(うえ) 【解説】 魚類を捕らえるための道具。細い竹を筒のように編み、一端を紐などで閉じ他の一方の口から小魚が入れ、外に出られないようにしたもの。夕方沼や川に沈めて翌朝引き上げる。 【例句】 数あるも淋しき沖のたつぺかな 稲守「類題発句集」 沈みたる竹瓮が濁す水の底 前田普羅「普羅句集」 くつがへす竹瓮にまじる氷かな 長谷川櫂「初雁」