柊挿す(ひいらぎさす、ひひらぎさす)晩冬
【子季語】
柊売、鰯の頭挿す、豆殻挿す、やい嗅がし、よつ嗅がし、目突柴、鬼の目さし
【解説】
節分の行事の一つ。節分の夜に、焼いた鰯の頭を柊の枝に刺し、戸口に挿しておく。鬼や邪気が家に紛れ込むのを防ぐまじないである。鰯のほか葱、豆殻、らっきょう、にんにくなど地方によって鬼よけの品は異なる。
【例句】
柊さすはてしや外の浜びさし
蕪村「蕪村遺稿」
柊をさすや築地の崩れまで
蝶夢「草根発句集」
猫の子のざれなくしけりさし柊
一茶「七番日記」
烈風の戸に柊のさしてあり
石橋秀野「桜濃く」